今日は江戸前寿司プロ養成講座の一日を密着して紹介します。
魚のさばき方なんかもぜひ参考にして下さい。
9:55 生徒8名着席。先生が今日のカリキュラムの説明をします。「おはようございます。今日はコハダとかつおを仕込みましょう。それから、今日は中間テストです。」と清水先生。

| 10:00 「それでは、手を洗って!出刃をまず最初に使います。背びれを取り、うろこを引いて、頭を落として、腹を切り、ワタを出す。まずここまでやって下さい。今日のコハダは大きいのでコノシロです。」と石田先生。

| 10:15 流水で2回くらい洗って腹開きをします。腹骨は頭の方が残りやすいのでしっかりとります。

| 10:40 開いたコハダにふり塩をします。ザルにまずふってコハダを並べ、また塩をふって、コハダが重ならないよう互い違いに重ねていきます。「今日のコハダは大きいので塩の時間を25分とします。」と石田先生。石田先生は特に〆ものにはうるさいのです。塩をふっている生徒さんに清水先生がアドバイスをします。「細雪のように塩をふるんだよ。あなたのはぼた雪だよ。」先生の指の隙間から塩が細雪のようにふってくるのでした。

| 10:50 次はかつおをさばきます。硬いうろこをひいて・・・。おっと誰ですか?かつおを赤むけにしてしまったのは?それから頭と内臓をとります。まな板が血みどろです。血合いをとります。血の気の多い魚は体にとても良いのだそうです。
| 10:55 背びれを外して、下身に包丁を入れ、左手でかつおをつるして包丁を差し込み、一気におろします。男らしいっ!!!
| 11:10 3枚おろしたら、「先生!虫がっ!」と誰かが叫びました。そうそうかつおなどには虫がいるので、注意しましょうね。今度は柳刃包丁を用意してかつおをさくどりします。

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| | 11:25 片身を炙ってタタキにしましょう。金串を刺して、両面かつおを炙ったら氷水で冷やします。火傷に注意して下さい。ペーパーでよく水気をとりましょう。

| 11:40 かつおのタタキを刺身にしてみましょう。つまと大葉を盛ります。「つまは大葉に隠すように上品に盛るんだよ。あんまり多いと大根サラダみたいになっちゃうから。」と清水先生。刺身を引きます。みんな寿司の切り付けと混同してしまって、周りをキョロキョロ見ています。皮のついていた方を上にして手前を低く向こう側を高くさくを置いて引いていきます。厚いほうがかつおはおいしい。ネギ、生姜を薬味にして、仕上げにほじそと小菊を飾ります。
| 11:45 先生方が一人ずつチェック。「ムムム・・・。どれどれ?あー、ここをもっと高くして盛るといいですね。」とアドバイス。 生徒同士でもなにやら情報交換をしています。よく見ると、この3人は料理の仕事をしている男性と現在勉強中の女性。皿とのバランスを語り合っているようです。

| 試食も勉強のうち。
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| 11:50 片づけをして休憩!「午後はテストです!食材は平目です。」と佐瀬先生。
| 大阪の魚市場に勤めていたMさんは復習をしながら一服。 | テストに備えて包丁を研ぐ人もいます。 | 生徒さん達はだいたい午後の握りをお昼代わりにします。従って、皆さん先生と歓談したり、復習のノートを作ったりしています。ここは以前寿司屋を営業していたお店なのです。だから、学校というよりは寿司屋そのもの。このようにこあがりの座敷もあり、卒業式はカウンターで寿司を握るのです。|
| 12:45 実技テスト 3分で切り付け16枚(大きさ 重さ が均一であることが問われます。)

| 握り3分間で14個以上
| グラム数はもちろん大きさも厳密にチェックします。握ったネタをはがして舎利も測ります。それから、仕事っぷりのチェック。まな板の上に舎利が飛び散っていないか?など。まな板を汚くしている職人は”汚れ職人”といわれてしまうそうです。
| 13:15 テストも終わり、練習時間。はじめは手取り足取り先生がつきっきりでしたが、10回目も過ぎ、皆それぞれ苦手分野を練習します。先生がチェック。「握りの返し方が違うよ。こうやって、中指で転がすんだよ。」と一個の舎利玉で何回も熱血指導。昨日仕込んだ赤貝を佐瀬先生が運んできました。赤貝の切り付けとヒモの握り方の練習です。握りにくいので舎利がまん丸になる人もいます。「先生、赤貝が大きい時も一個を1貫で握るんですか?」と質問をするのは元高級紳士服の職人Hさん。「そういう時は片身で1貫握ります。だから、1個で2貫握れるね。」黙々と練習!
| 14:10 かつおの生のさくを皮を引いて切り付けます。天パをはねるといって厚みのある大きなブロックを2つのさくにそぎ切りして寿司ネタに切り付けます。今度は皮がついていた方を下にして尾の方から切り付けます。「かつおは握りも薄くちゃおいしくないから14gくらいできりつけましょう。」切り付けたら、まな板を一回洗って握ります。生姜とネギをあしらいます。
| 包丁をクレンザーでまず磨いて脂を落とし、よく洗って、乾いたふきんで拭き取ります。その後はみんなで片づけです。おはちを洗う人、作業台を流す人、床を磨く人、それぞれ分担してやります。掃除も大事な修行なのです。

| 14:50 「余った切り付けのかつおはもったいないので、誰か料理して下さい。Yさんは大阪から来ていて今単身赴任中だから、寮で何もすることないでしょう?何かりょうりしたら?」と清水先生。元職人なので、食材を大切にするのです。「じゃあ、持って帰っておぼろにします!」とYさん。「まず熱湯に通して身をくずし、みりん、醤油、生姜を入れて味付けして練って、その後炒るんだよ。」といって清水先生は余ったかつおをビニールの袋に入れて渡しています。
| 15:00 筆記テストです。それぞれのネタの調理手順や注意事項などをチェックするテストです。<br>
最終テストでは計数管理の問題も出るので、技術だけでは駄目なのです。

| 15:20 普段は15:45まで実技の訓練ですが、今日は特別に酢の講義です。 合わせ酢のいろいろということで、三杯酢や土佐酢などのレシピ、使い方、合う食材を勉強します。教室ではぽん酢など先生お手製のものを使っています。

| 15:50 講義も終わり、今日のまとめです。質問もこの時します。「戻りかつおの見方ですが、両脇がすれていて、模様がぼけっとしているほうがかつおの場合は脂がのっていておいしいです。」と清水先生。

| >16:00 Yさんがおもむろに自家製リンゴ酒(シードル)をみんなにふるまいます。100%のリンゴジュースにドライイーストを入れて発酵させ三日間おいたものだそうです。Yさんごちそうさまでした。今日の講義も終わり、解散です。MさんHさんはこれから仕事です。がんばって下さい。お疲れ様でした。
杉山
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